2024 WINTER PROGRAM報告書

JAPAN VISITING STUDY PROGRAM 2024

2024年1月23日 – 2月3日,合計12日間にわたって、180名の中国人大学生が日本を訪れて学習し、KGSIが受け入れを行いました。活動内容の報告となります。報告の内容に加え、学生ガイドインターンシップとして日本に滞在している学生20名に協力してもらい、文化交流の機会も創出しました。

講義

180名の学生は理系と文系に分かれ、それぞれ以下のテーマに沿って活動をしました。

人文・芸術
イノベーション

百年老舗の日本的経営と革新、京都の都市建築設計と町家研究、伝統文化と革新的発展、汎芸術とデザイン、社会起業と持続可能な開発など

授業 ① 京都大学 
テーマ:京都の都市建築デザインと町家学
講師:前田 昌弘 教授
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。 現代の都市に人々がどのように住み、生活しているのか、その実態に迫り、都市空間のデザインや都市建設に応用できる理論や方法論を探ります。

授業 ② 京都大学 
テーマ:文化的価値と文化経済
講師:前川 佳一 教授
京都大学大学院経営管理研究科教授、情報学ビジネス実践講座主任(ボストン大学MBA)。ビジネス事例からトピックを紹介し、京阪神4都市の文化的価値を比較する。

授業 ③ 京都大学 
テーマ:AIとアート
講師:中津 良平 教授
京都大学大学院デザイン研究科特任教授、京都大学防災研究所特任教授(元シンガポール国立大学デジタルメディア芸術研究所所長)。 本講演では、人間によるアートの創造とAIによるアートの創造に焦点を当てます。

授業 ④    同志社大学 
テーマ:衣・食・住・交通から見たソーシャル・イノベーションと発展
講師:大石尚子教授

龍谷大学総合政策学部教授、ファッションデザイナー。研究分野は、持続可能な開発、ソーシャル・イノベーション、国際イノベーション研究、地域社会のデザインと開発など。

授業 ⑤    同志社大学
テーマ:世界農業遺産、国連の持続可能な開発目標とSDGs未来都市
講師:大和田順子教授同志社大学大学院教授

研究分野は、ローカルSDGs持続可能な開発、地域イノベーションとデザイン、世界農業遺産。

授業 ⑥    同志社大学  @起業家コース
テーマ:日本の若者のイノベーションとアントレプレナーシップの事例と考察
講師:松榮 秀士(若手起業家/スタートアップ)

RBL、PBL、CBL、LBLの4つの教授法を用いて、1つの経済から3つの経済へと変化する現代の社会システムの中で生き残るための法則と、起業家としての要素を、社会的責任、粘り強さ、常に相手のことを考えるという視点から探求する。

科学・技術
イノベーション

人工知能と人工知能、AIとテクノロジーサービス、ロボットと人間の共生、自己制御型ドローンの開発と実用化、科学技術イノベーションと企業家精神など

授業 ① 京都大学 
テーマ:無人航空機とヘリコプターの応用と原理
講師:中西 宏明 教授

京都大学大学院工学研究科の中西宏明教授が、人工知能とドローンの話題、制御工学を応用したドローンの研究、日本の防災現場への応用についてお話しします。

授業② 京都大学 
テーマ:技術革新と起業家精神
講師:高瀬 進 教授

京都大学顧問、日本能率協会理事、京都イノベーション・アントレプレナーシップ・コンペティションメンター、神戸大学大学院経営学研究科・経営学研究科研究員。

授業 ③ 京都大学 
テーマ:AIは創造できるか?
講師:趙亮教授

京都大学大学院総合生存学研究科教授。 人工知能・生命・社会を情報の観点から研究する手法。 ネットワークアルゴリズム・最適化、機械学習、ディープラーニングをキーワードに、研究手法や開発・応用に関する最近の研究成果を紹介する。

授業 ④    同志社大学 
テーマ:世界農業遺産、国連の持続可能な開発目標と未来都市のSDGs
講師:大和田順子教授
同志社大学大学院ソーシャルイノベーション政策経営研究科教授。 地域のSDGs持続可能な開発、地域のイノベーションとデザイン、世界農業遺産を研究。

授業 ⑤    同志社大学
テーマ:持続可能な開発と技術革新
講師:古川 柳蔵 教授

首都大学東京環境学部環境マネジメントシステム学科・環境情報研究科(大学院)環境情報科学専攻教授。 主な研究分野は、環境科学のイノベーションに関する研究、持続可能な社会に関する研究、ライフスタイルデザインと自然科学技術など。

授業 ⑥    同志社大学  @起業家コース
テーマ:日本の若者のイノベーションとアントレプレナーシップの事例と考察
講師:松榮 秀士(若手起業家/スタートアップ)

RBL、PBL、CBL、LBLの4つの教授法を用いて、1つの経済から3つの経済へと変化する現代の社会システムの中で生き残るための法則と、起業家としての要素を、社会的責任、粘り強さ、相手を考えるという視点から探求する。

フィールドワーク

トヨタ博物館/トヨタ産業技術記念館

トヨタ本社
愛知県豊田市にあるトヨタ自動車本社では、トヨタの最新コンセプト、新エネルギー車や各種モデル、トヨタが紹介する環境・安全・最新技術の未来、展示エリアの最新モデルなどを、先生や生徒が本社ホールを案内されながら見学し、学びました。

トヨタ自動車工業技術記念館
愛知県名古屋市に位置し、日本を代表する企業であるトヨタ自動車の歴史を学び、日本の産業発展の縮図を学ぶ場です。 学習場所は、トヨタ繊維機械館、トヨタ自動車館、テクノロジーランド、トヨタグループ館からなる。繊維機械館では、トヨタ技術の基本原理や繊維機械技術の変遷を展示。自動車館では、原理、構造、自動車技術、生産技術の進化など、自動車とその生産技術を展示。 自動車メカニックの原理をマルチメディアを駆使したプレゼンテーションやデモンストレーションと組み合わせることで、実際に操作・体験できるダイナミックなデモンストレーションを実現しており、学習やトレーニングに非常に効果的である。 現代の自動車製造技術も豊富に紹介されており、溶接、塗装、ロボットによる生産ラインの組み立てなど、生産工程のシミュレーションは迫力満点でした。

DAIWA HOUSE ダイワ住宅研究所/京セラ株式会社

ダイワハウス ダイワ住宅研究所
大和ハウス工業株式会社は、住宅の設計・開発・施工を一貫して行う日本最大の大規模企業グループであり、日本最先端の防災・省エネ・インテリジェント住宅技術を有していました。 大和住宅研究所の訪問を通じて、現代日本の建築、デザイン、サービス全般の完璧な思考様式と技術レベルを学び、理解することができました。

京セラ株式会社
日本の経営の神様、稲盛和夫氏によって1959年(昭和34年)に設立された京セラグループは、日本を代表する企業のひとつです。 もともとはテクニカルセラミックスのメーカーであったが、現在では、無線携帯電話やネットワーク機器、半導体部品、RF・マイクロ波製品セット、受動電子部品、水晶発振器、コネクター、光通信ネットワークに使用されるオプトエレクトロニクス製品など、製品のほとんどが通信関連である。 京セラは、「自然を敬い、人を愛する」を社是とし、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類・社会の進歩発展に貢献する」という企業理念のもと、原材料・部品から機器・装置・機械、サービスネットワークに至るまで、幅広い事業をグローバルに展開しています。 通信・情報」「環境」「生活・文化」の3つの産業において、「新技術」「新製品」「新市場」を創造し続けていました。

カワサキロボット/東京国立博物館

カワサキロボット

産業用ロボットがオートメーション・ソリューションの主役として選ばれ、産業用ロボットの基礎と技術が紹介され、高精度な作業をより安定した品質で繰り返し行うことができるロボットが生産ラインの自動化にもたらす有用性と利点が紹介される。

京国立博物馆

本館、東洋館、表慶館、法隆寺宝物館の4館43展示室があり、展示面積は14,000平方メートル以上、収蔵品は国宝87点、重要文化財634点、寄託文化財多数など約11万点に及ぶ。 本館は、日本の歴史を象徴する建物で構成され、伝統的に「美術館の建物と博物館の建物の博物館」と呼ばれてきた。 本館では、日本の美術品や出土品、工芸品などが分類・展示されている。 オリエンタルホールには、アジアやエジプトの美術品や考古遺物が展示されている。 また、法隆寺宝物館には、奈良・法隆寺の7世紀から8世紀にかけての宝物約300点が収蔵されている。 同館では、特定のテーマに焦点を当てた「テーマ展」や学際的な展覧会を頻繁に開催している。

ワークショップ

和菓子ワークショップ/京友禅ワークショップ

和果子制作体験
日本の茶道文化は、日本の使節によって、茶道文化とケーキの技術を含む日本に戻る中国唐代の茶習慣は、深く日本の貴族に愛されている。果物は、次のような多くのエレガントな名前を持っています。“朝露”、“月玲子”、“锦玉羹”等,日本の皇族が和歌から取った名前である。千年の歴史を経て、日本人は長い間、和菓子を文化と民族精神に結びつけてきました。 師匠の手ほどきを受け、一人3本の本格的な和菓子を作った。

京友禅制作体験
京友禅は、元禄年間(1688-1703)に独自の技法を確立した京都を代表する伝統工芸のひとつ。
天皇陛下から「水穂紋章」を授与された国宝級の職人である西村師範が、直々に指導と講評を行う。 生徒たちは自分で型紙や色を選び、想像力を働かせて芸術的な創作意欲をかき立て、京友禅の基本的な職人技を体験しながらハンカチを作り上げた。西村師範は京友禅の歴史を紹介し、生徒たちを指導、激励しながら作品を作り上げた。染色の技術は顔料を選び、それを特殊な紙の上で褪色させることに重点を置いており、皆それぞれの作品を丁寧に仕上げていった。最終的に西村師範が講評し、優秀作品を表彰した。 全員で手描きした京葉禅の作品は、お土産として持ち帰ることができた。

データ

期間全12日間
訪問地日本
京都 / 大阪 / 名古屋 / 東京
目的学生の国際交流の促進
創造的・革新的な意識と実践力を高める
学生の国際感覚を養い、指導力を育成する。
海外の大学等の教員と学生の水平交流の推進
訪問大学京都大学
同志社大学
東京大学(訪問)
人数【科学・技術イノベーションクラス】
   5グループ計58名
【人文イノベーションクラス】
   9グループ計108名
参加大学北京理工大学、北京情報科学技術大学、東華大学、華東政法大学、広州理工大学、黄海学院、南京科技大学、斉魯科技大学、青島大学、青島農業大学、上海財経大学、上海出版印刷大学、上海第二理工大学、上海師範大学、上海応用科技大学、天津師範大学、西北理工大学、西華大学、西南交通大学

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